矯正歯科認定医ってどんな資格？

矯正歯科治療を行っている歯科医院は数多くありますが、どのような基準で選ぶのがいいかお悩みの方も多いと思います。そこで今回は日本矯正歯科学会の認定医制度について解説したいと思います。

日本矯正歯科学会とは？

日本矯正歯科学会は矯正歯科治療の発展を目的として、1926年に設立された矯正歯科分野では最も会員数が多く歴史の長い学会です。日本矯正歯科学会の会員数は約7000名で、矯正治療を専門に行う歯科医師が中心です。

日本矯正歯科学会ホームページ：http://www.jos.gr.jp/

矯正歯科認定医とは？

日本矯正歯科学会では矯正歯科の専門的な知識や技術を習得した歯科医師に対しての認定を行っています。
現在日本には歯科医師が約10万人おり、歯科医院は約7万件あります。
その中で矯正歯科治療を行っている医師は２万人以上いるとされています。
一方で日本矯正歯科学会の認定医数は2800人程度で、歯科医師全体の2.8%にとどまっており、認定医資格を保有している歯科医師は決して多くないことが分かります。
愛知県内においては歯科医師数約1.5万人に対して認定医は181名（1.2%）となっています。

日本矯正歯科学会 認定医・臨床指導医名簿一覧：http://www.jos.gr.jp/roster/

矯正歯科認定の認定制度について

日本矯正歯科学会の認定医制度は学会指定の研修機関（大学病院や指定された矯正歯科診療所）で、5年以上の臨床経験があり、矯正治療に関する論文発表をした歯科医師を審査のうえで矯正歯科認定医に認定します。
また認定医資格は更新制で日本矯正歯科学会の定める講習会などに参加するなどの一定の要件をクリアしなければ認定医資格を更新することができません。

もちろん、矯正治療は２～３年の長い期間での治療のため、歯科医師との相性もとても重要です。矯正認定医だからといって必ずしもあなたにとって最もいい歯科医院だとは限りません。ただ、どの矯正歯科で治療をするべきか迷っているという方は、医院を選ぶポイントとしてぜひご参考いただければと思います。